カミサン用に買ったカメラはソニーのα6300というミラーレスだ。
前に使っていたカメラのレンズが普通の標準ズームで望遠が物足りなかったから、今回は高倍率ズーム付きのキットを選んだ。
高倍率ズームは、標準ズームより大きくて重くなりがちだけど、ミラーレスならそんなにかさばらないし、あまり重くもならない。
なので、ご近所を散策しながらぱちぱちやるのにもぴったり。肩の凝らないお散歩カメラをお探しの方にはおすすめなのだ。
目次
高倍率ズームは標準ズームよりも望遠が強い
最近はほとんどのカメラがレンズ付きのキット販売になっている。カメラとレンズを別々に買うよりお買い得なので、新しいカメラを購入するときはレンズキットを選ぶのが普通だ。
α6300の場合、レンズキットは2種類ある。
ひとつは標準ズームのE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSが付いた「パワーズームレンズキット」。もうひとつがE 18-135mm F3.5-5.6 OSSが付いた「高倍率ズームレンズキット」だ。
この2本のレンズ、広角も違うし、電動ズームと手動ズームの違いもあるが、いちばん大きいのは望遠の写り方だ。
どれぐらい違うのか、というのがわかりやすいように、同じ場所から撮り比べてみた。
実際には16-50mmレンズを持っているわけではないので、広角の比較はできていないが、見てもらいたいのは望遠のほうだ。
16-50mmレンズの望遠は、建物全体が画面に入る広角に比べればアップにできているけれど、望遠というほどの迫力はない。
その点、18-135mmレンズの望遠は、いかにも「望遠ですよっ!」な写り。遠くのものを引き寄せる効果がずっと強いんである。
近づけないものをアップで撮れる能力が高いぶん、人の気配に敏感な野良猫なんかも大きく写せるというわけだ。
高倍率ズームはレンズ交換不要でお散歩も快適
望遠の度合いで考えるなら、18-135mmレンズよりも上のレンズはある。お手ごろなのは望遠ズームのE 55-210mm F4.5-6.3 OSSだ。
より高倍率なE 18-200mm F3.5-6.3 OSS LEというのもあるが、カメラ本体とレンズを別々に購入するしかないので、レンズ付きキットのようなお得感がない。予算的にもオーバーしてしまう。
55-210mmレンズの場合、α6300にはダブルズームキットがないので標準ズーム付きのキットにプラスするかっこうになるが、それほど高価ではないので手も出しやすい。
さっきと同じ場所から、同じように撮り比べてみたのをごらんいただこう。これも別のレンズで撮ったものだが、雰囲気はわかってもらえると思う。
見ればわかるとおり、18-135mmレンズと55-210mmレンズの望遠の違いもけっこうある。
大ざっぱには、望遠を重視するなら標準ズーム+望遠ズームの組み合わせのほうが有利ということだ。または、より高倍率な18-200mmを選ぶ手もある。
ただ、お散歩カメラとしては荷物は増やしたくないし、重くなるのも避けたい。
レンズを付けたカメラのほかに交換レンズも持ち歩くとなると、なにがしかの「いれもの」が必要になる。普段づかいのバッグに放り込むのも手だけれど、バッグを持っていきたくないときもある。
それにレンズが2本になると、交換するという手間もいる。
例えばの話、猫を撮ろうとして望遠ズームに交換しているあいだに逃げられてしまう、なんてことはちょくちょく起きる。こういうのは猫にかぎらずほんとによくあることなのだ。
その点、高倍率ズームだとズームリングをくいっと回すだけで広角から望遠までいけるかららくちんだ。レンズ交換に手間取る心配もなければ、荷物も軽くできる。そのぶん、撮ることに集中できて、チャンスもつかまえやすくなる。
つまり、標準ズーム+望遠ズームの組み合わせより、高倍率ズームのほうがお散歩カメラには向いているということだ。
少しかさばるけど、ミラーレスなら問題なし
高倍率ズームの泣きどころは、標準ズームに比べて大きくて重いこと。これはお散歩カメラとしてはあまりうれしいことではない。
特に一眼レフの場合は、カメラ本体も大きくて重いだけに、レンズまで大きくて重いのはうれしくない。
でも、ミラーレスならカメラ本体も軽いし、レンズも小型軽量ですむから、持ち歩くのがしんどくなったりしない。高倍率ズームをセットしてもお散歩カメラにぴったりの軽快さがなくならないのがミラーレスの強みなのだ。
もうひとつ。標準ズームよりもお高くなってしまうことも泣けるポイントだが、ここは長く使うことを考えて、便利さを重視するのがよいと思う。だって、不便さを我慢しながら何年も使うより、便利に楽しく使えたほうがいいからだ。
それに、標準ズームで物足りなくなって、あとで望遠ズームを買い足すよりは、最初から高倍率ズーム付きのキットを買ったほうが安上がりで軽くすむ、ということもある。
もちろん、ぜいたくを言いはじめればキリはないので、あくまで予算の範囲内で考えることをおすすめする。
まとめ
ぶっちゃけた話、標準ズームよりも高倍率ズームのほうが望遠がパワーアップできてうれしい、ということ。
一眼レフなら高倍率ズームは重たくて気軽に持ち歩くには不向きだったが、ミラーレスだとカメラもレンズも小さくて軽いのでらくちん。なので、お散歩カメラにはぴったりなのだ。
そのうえ、今どきは動きものを撮るのでも一眼レフよりミラーレスのほうが強かったりする。
と考えていくと、今から買うならカメラはミラーレスにして、高倍率ズーム付きのキットを選んだほうが断然おすすめ、ということなのだ。
ソニーの公式サイトのα6300の製品ページはこちらです。
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