初心者がP(プログラムオート)で操作するべきたった2つのポイント

「プログラムオートを使おう」のアイキャッチ画像

写真の腕を上げたいならフルオートではなくプログラムオートを使おう、という話の後半をお届けする。

前回の記事「初心者が最初に使う撮影モードはP(プログラムオート)がおすすめ」で、フルオートだとうまくいかないシーンが案外に多いよという話を書いた。

ここからは、ホワイトバランスと露出補正を、実際にどういうふうに操作すればいいのか、それから操作するときにどういうところに注意すればいいのかを説明していこう。

ホワイトバランスを決めると変な色になりにくい

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まずはホワイトバランス。

前回も書いたけど、これは色を左右する要素で、フルオートではAUTO(オート)、またはAWB(オートホワイトバランスの略)に固定されている。

ホワイトバランスの設定画面にはいくつもの項目が並んでいるが、買ったばかりの状態ではAUTO(またはAWB)に設定されているはず。つまり、フルオートと同じってことだ。

ほかに太陽のマーク、雲のマーク、電球のマークとかがあって、なんじゃこりゃ、と思うかもしれないが、覚えてもらいたいのは、AUTOと太陽のマークの2つ。

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照明を使っていない昼間なら室内でも外と同じ。ホワイトバランスは太陽のマークに合わせればほどよい色味に仕上がってくれる。

この2つを撮る場所に合わせて切り替えるだけでいい。

使いわけも簡単。大ざっぱには、AUTOは家の中、太陽のマークは家の外、というふうに考えてもらえばいい。

家の中というのは白熱灯や蛍光灯といった照明器具を使っている状態のことで、昼間に明かりを消しているときは家の外と同じでいい。

もともと、人間の色の感覚は昼間の太陽光を基準にチューニングされているようなものなので、太陽のマークに合わせておけば、だいたいいつでもばっちりだったりするのである。

このモードにしておけば、野外で撮るぶんには黄色いバラはちゃんと黄色く写る。ばっちりだ。

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オートホワイトバランスで撮ったもの。これだけ見てると普通に写っているように見える。

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ホワイトバランスを太陽のマークに切り替えて撮ったもの。こちらのほうが実物に近い色なのだ。

ただし、家の中で黄色いバラを撮りたいときにはちょっと難しいことをやらなくちゃいけなくなるが、そのへんの話も機会を見つけて書くことにする。

なので、とりあえずは、家の中ではAUTO、家の外では太陽のマーク、というふうに切り替えて使うのを基本にしてもらいたい。

露出補正を使ってほどよい明るさに調整しよう

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お次は露出補正。これも前回書いたように画面の明るさを調整する機能だ。こちらもフルオートでは動かせないようになっている。

露出補正の表示の仕方はいろいろあるが、基本的には、プラスの側が「明るい」で、マイナスの側が「暗い」になる。

その基準になるのが、カメラが「これぐらいが適切だと思いますよ」という明るさで、これが「0」。露出補正なしの状態だ。

この「0」のところにある指標(設定状態を示すマークである)をプラスの側に動かしていくと、画面は徐々に明るくなっていく。

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露出補正の画面。こんなふうにスケールと数字が表示されるものもあれば、スケールだけ、数字だけのカメラもある。

反対に、マイナスの側にずらしていけば画面は暗くなっていく。

あとは好みに合わせて、「これぐらいにしよう」というのを決めてもらえばいい。

お好みで、って言われても困惑するだろうから、とりあえずの目安になる数字を書いておく。

画面をちょっぴり暗くしたいなぁ、と思ったときは、目盛りを2つだけマイナスの側に動かすのだ。

それで画面もちょっぴり暗くなるはずだ。

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マイナス側に目盛り2つ動かした状態(マニアなおっさんたちは「-0.7補正」とか言うので覚えておくといい)。

明るめにしたいときはその逆をやればいい。

もっとぐいっと暗くしたいんだっ、というときは、マイナスの側に目盛り4つ動かせばいい。これで画面はかなり暗くなるはずだ。

こんな感じで、たいていの場合は、目盛り2つ、あるいは目盛り4つでうまくいく。

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マイナス側に目盛り4つ動かした状態。数字は「-1.3」になる。だいぶ明るさが変わったのがわかる。

それで足りないなぁと感じたらさらに目盛り2つ動かせばいいし、やりすぎかなぁと思ったら目盛りひとつもどして違いを見比べてみる。

ほんとは目盛りひとつでも違いは出るのだが、わりと微妙だったりもするので、目盛り2つを基本にするのがいいと思う。

決められないときに使う段階露出のテクニック

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ただ、実際にはどれぐらいがほどほどなのかがよくわからない、決められないような場合もある。

そんなときは、目盛り2つで1枚、目盛り4つでもう1枚、というふうに、明るさを変えて何枚か撮っておくのがおすすめだ。

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補正なしで撮ったもの。白い部分が明るくなりすぎているのがわかる。

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マイナス側に目盛り2つ(数字では「-0.7」)動かした状態。雰囲気としてはこれぐらいでもよさそうだけど、まだちょっと明るすぎな気もする。

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マイナス側に目盛り4つ(数字では「-1.3」)動かした状態。この3枚を撮っておいて、家に帰ってから見比べよう、というわけだ。

これはプロカメラマンもよく使う「段階露出」というテクニック(段階露光とも言う)。

撮るときに思い悩んで時間をムダにするぐらいなら、問題は先送りしてしまおう、というわけだ。

明るさの違う写真を何枚か撮っておいて、家に帰ってからじっくり見比べて決めましょう。そのほうが数段効率的だ。

枚数を多く撮るのは手間だけど、いらない画像は削除すればいいのだから保存する枚数が増えることはない。

それに、撮り比べる、見比べるという経験を積んでいくと、画面を見て「これぐらいなら目盛りいくつ」みたいな見当が、だんだんつけられるようになっていく。露出の決め方が上手くなっていくわけだ。

まとめ

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今回はホワイトバランスの使いわけと、露出補正の操作の目安について説明してきた。

この2つの機能を使ううえでの注意点は次の3つ。

・ホワイトバランスは撮る場所に合わせて切り替える。
・露出補正は画面を見ながら好みに合わせて調整する。
・設定を変えたら忘れずにもとの状態にもどす。

ホワイトバランスは、家の中で撮るときはAUTO、外では太陽のマークに切り替える。これでだいたいはOKだ。

露出補正は、ちょっぴり明るくするなら目盛り2つ、派手めにやりたいときは目盛り4つが目安。迷ったときは段階露出で撮っておいて、帰ってから考えること。

3つめがとても大事なポイント。ホワイトバランスは場所を変えたら設定も変えるのを忘れずにやってもらいたいし、露出補正も撮り終わったら設定を「0」にもどす。

これを怠るとへんてこな色や明るさの写真を量産することになるので気をつけないといけない。

ただし、人間なのでしっかりしているつもりでも、変え忘れやもどし忘れは必ず起きる。

だから、撮る前に設定をチェックする習慣をつけるのがいい。と言うか、つけなきゃダメである。

このへんをきちんと実践すれば、写真の見映えはぐぐっとよくなるはずなので、ぜひ試してみてもらいたい。

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