初めての人にこそ選んでもらいたいミラーレスと一眼レフ4選

初心者に選んで欲しいカメラ4選のアイキャッチ画像

前々回と前回とで、カメラ選びをするうえでワタシが大事だと思うことを説明してきた。

詳しくは
以下の記事に書いたので、順に読んでいただくとわかりやすいと思う。 初めてのカメラにミラーレスを選ぶべき7つの理由 「初心者におすすめ……」じゃないカメラ選びをまじめに考えてみた
大ざっぱには、これから買うならミラーレス。腕を上げても不満を感じないように、予算の範囲でなるべく上のクラスのカメラを選ぶべし、というのはわかってもらえたかと思う。

能書きはいいから、どれを買えばいいのか教えろ、という突っ込みをいただいたので、今回はワタシ的おすすめカメラをいくつか紹介する。

4機種のうちの3機種は、ワタシが以前に使っていたもので、それぞれにどういう強みや魅力があるのか、どこが弱いのかもわかっている。もう1機種もカミサン用に買ったばかりなので、安心してすすめられる。

まずは、現在メインで使っているオリンパスE-M1 Mark IIの前に愛用していたE-M5 Mark IIから紹介していこう。

ちなみに、記事中に出てくるお値段は、どれも大手量販店の通販サイトの税込みの数字なので、そのへん、ご承知おきいただきたい。

水濡れと手ブレに強いオリンパスE-M5 Mark II

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ここがポイント

  • 頑丈&水濡れやホコリに強いのでネイチャー系に有利
  • 飯テロ、スイーツ系が楽々撮れる強力な手ブレ補正
  • ベビーやペットにも安心の静音撮影(サイレント)機能

このカメラのいち押しポイントは、機能や性能がしっかりしているのに、お値段がお手ごろなところ。発売当時(2015年2月)はカメラ本体だけで12万円ほどしていたのが、今は7万円を切っているのだ。

それでいて、ファームウェアアップデートで新しい機能も盛り込まれていたりする。なので、最新のカメラとまったく同じとはいかないまでも、ある程度張り合えるだけの実力を持っている。つまり、お買い得ってことだ。

ファームウェアってなに?
ファームウェアというのは、そのカメラを動かすためのソフトウェアで、不具合を解消したり、新機能を追加したりする目的で新しいものに書き換えるアップデートがちょくちょく行なわれる。ファームウェアのアップデートを縮めてファームアップと言ったりもする。

外装(カメラのガワ)がマグネシウム合金製で、頑丈なうえに水濡れにも強い。なにしろ、「オリンパス OM-D 水洗い」でググると、カメラを水道水でじゃばじゃば洗ってる動画が出てくるぐらいで(もちろんメーカーは推奨していないので、まねして壊れても自己責任だからね)、とにかく普通じゃないレベルのタフさが自慢だ。

ちょっとやそっとの雨や雪、砂ボコリに負けないカメラなので、ネイチャー系を目指したい人にはとっても心強いはず。冬でもアクティブに撮りたい人にもばっちりだ。

それと手ブレ補正が強力なのも見どころ。ワタシが知っているかぎり、オリンパスの手ブレ補正は業界トップレベルの高性能なので、夜間や暗めの室内などにはめっぽう強い。飯テロ系やスイーツ系は得意ジャンルと言える。

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こんな感じでモニターが動く。ので、小さな子どもの目線に合わせて撮りたいときとかに便利。

シャッターを切るときの音がほとんどない静穏撮影モードもある。寝ているベビーを起こさないように撮りたいとか、音に敏感な犬猫を撮るのにも向いている。

販売形態はカメラ単体のほか、高倍率タイプのM. ED 14-150mm F4-5.6付きのキットと、大口径&高性能タイプのM. ED 12-40mm F2.8 PRO付きのキットがあって、ワタシのおすすめは14-150mm付きのキット。

28mm相当の広角から300mm相当の望遠まで1本でカバーできているので、旅先での風景や室内でのスナップ、動物園などの近づけない対象をアップで狙ったりも可能。しかも、カメラとセットで754gと軽いから、持ち歩きが苦になりにくい。

レンズの「××mm相当」ってよくわからない
APS-Cサイズとマイクロフォーサーズのカメラは、付けたレンズの焦点距離と画面に写る範囲が一致しないので、比較しやすいようにフィルムカメラの35mm判(フルサイズとも言われる)に換算した数字を表記するのがならわし。「○○mm(××mm相当)」と書いているのは、「○○mm」がレンズの焦点距離、「××mm相当」が35mm判換算の焦点距離となる。

泣きどころはAFで、動きの速いものはかなり苦手。この部分をサポートする目的で、次に紹介するキヤノンEOS 80Dという一眼レフを買ったぐらいなので、そのへん、察していただきたい。

画素数も有効1,605万画素と、ブログやSNSに使ったりとかならまったく問題はないが、撮った写真をA3とかの大きなサイズにプリントして飾りたいという人にはちょっと物足りないかもしれない。

それと、高感度は不得意なので、暗めのシーンで動くものを撮るのには向いていない。動画もフルHDまでなので、4Kテレビをお持ちで動画も撮りたい人にはちょっとなぁ、となるかもしれない。

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金属製のカメラというのは、どこかしらやっぱり偉そう感が漂う。かっこよいのだ。

動きに強い快速AFが魅力のキヤノンEOS 80D

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ここがポイント

  • 動きの速いものでもピントが追える快速AF
  • 子どもの目線で狙える可動式モニターが便利
  • 大柄だけどそのぶん持ちやすくて操作性もいい

さんざんミラーレスであおっておいて、キヤノンは一眼レフのEOS 80Dをおすすめする。と言うのは、どちらかと言うと、キヤノンが一眼レフに力を入れている印象が強いからだ(ウワサではぼちぼちフルサイズのミラーレスも出るっぽいけど、お値段高そうだし)。

外装はプラスティック製だけど、ワタシ的にはそんなに安っぽくは感じない。大柄なぶんだけ握りやすかったりするし、操作もしやすい。手のサイズが大きめな人には、かえってこれぐらいのほうがあつかいやすい。そのあたりは強みとも言える。

AFは超がつくほどではないが、そこそこに高性能。動きが速いものを撮っても大はずしをしてがっかりするような心配はない。連写性能もしっかりしている。小、中学生の運動会はもちろん、スポーツ系の入門用としても手ごろだと思う。

個人的には、液晶モニターが可動式なのがお気に入りのポイントで(E-M5 Mark IIも同じタイプの可動式モニターを備えている)、低い位置に咲いている花を接写したり、子どもやペットの目線で撮るときにも便利

大人目線で見下ろして撮ると背景が地面だらけになっちゃうし、同じ目線で撮ったほうが生き生きした表情やしぐさが狙えるというのもある。パパ・ママには見逃しちゃいけない装備なのだ。

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カメラが大柄だと、こういうでかい望遠レンズと組み合わせたときに持ちやすさを感じる。そういう強みがある。

レンズキットは3種類あって、ワタシ的には標準と望遠の2本(EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMとEF-S 55-250mm F4-5.6 IS STM)が付いたダブルズームキットか、高倍率ズームキット(EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS USM)のどちらかが狙い目だと思う。

広角はどちらも18mm(29mm相当)だが、望遠はダブルズームキットは250mm(400mm相当)まであるのに対して、高倍率ズームは135mm(216mm相当)と約半分になる。

当然、ダブルズームキットのほうが望遠は強い。なので、スポーツや野鳥、動物などを狙うにはこちらが有利になる。

一方、そんなにすごい望遠はいらなくて、レンズ1本で広角も望遠も撮れるほうがいいと言う人には高倍率ズームがいい。旅行や街歩き系のスナップなんかにはこちらのほうがおすすめだ。

お値段はダブルズームキットが15万円台半ば。高倍率ズームキットは14万円台半ば。差額は1万円ちょっとあるが、このぐらいならどういうふうに使いたいかに合わせて選んだほうがいいと思う。

弱点は、最初に書いたとおり、ミラーレスに比べて大きくて重いこと。カメラ本体は防塵・防滴だが(オリンパスみたいなすごいのではない)、レンズはそうじゃないので、水濡れとかには注意が必要。

動画もフルHDだし、サイレントモードはない。顔認識はライブビューでは使えるが、瞳AFはないし、ファインダー撮影時は利用できない。あと、見た目の偉そう感もちょっと低めになる。

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E-M5 Mark IIと同じように、モニターは可動式。しかもタッチパネルも内蔵されてる。

安くて軽くてAFがものすごいソニーα6000

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ここがポイント

  • 運動会などのイベントも余裕の高性能AF・連写
  • 持ち歩きが苦にならない小型軽量で旅行用にも◎
  • 安さのわりに充実機能であまり見劣りしない

ここで紹介する4機種の中ではもっとも発売が古くて(2014年3月)、次の世代のα6300、さらに次のα6500まで発売されている。ぶっちゃけ、どうして今でも売っているんだかよくわからないんだけれど、中身まで見劣りするわけではない。

有効画素数は2,430万画素でEOS 80Dと互角。大きいサイズにプリントするのにも悪くない。

いちばんの売りはAFと連写。測距点(画面の中のピント合わせができる場所のこと。数が多いほうがいろいろと有利)は179点もあって、しかも画面の端のほうまでカバーしているから、動きの激しいものを撮るのにはとても有利だ。

連写も11コマ/秒と超高速。もちろん、動きをしっかり追いつづけてくれるから、スポーツや乗り物系にはめちゃ強い

ちなみに、E-M5 Mark IIだと測距点が81点で連写は5コマ/秒。EOS 80Dは45点で7コマ/秒。というふうにスペックを比べてみると一目瞭然なわけだ。

それでいて、カメラ本体だけならたったの344gと軽いのも強み。カメラの上にでっぱりがないのでかさばり感もない。持ち歩きが苦にならないのはありがたい。

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ツァイスのTouit 12mm F2.8というレンズを付けて楽しんでいた。

外装はプラスティック製で、質感は少しチープ。ブラックのはそんなに悪くないと思うが、この部分は人によって印象も違うので、店頭などで実物をチェックしてもらいたい。

狙ってほしいのはダブルズームキット。E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSとE 55-210mm F4.5-6.3 OSSの2本がセットされていて、お値段は10万円を少し切る。

正直、2本ともわりとお安いレンズなので、見た目としてはあまりうれしくない。が、そこそこにはよく写るし、24mm相当の広角から315mm相当の望遠までカバーできて使いでもある。

泣きどころは、サイレントモードがないこと。それから、動画がフルHDなのと、タッチパネル式のモニターでないのも残念な点だ。

E-M5 Mark IIやEOS 80Dはタッチパネルを内蔵しているので、スマートフォンと同じように画面に触れて、「ここにピントを合わせてね」っていうのを簡単にやれる。それがこのα6000だとできない。スマートフォンの操作に慣れている人には不便で物足りなく感じられるかもしれない。

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モニターは上下方向にだけ動くチルト式というタイプ。

サイレントモードと4K動画のソニーα6300

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ここがポイント

  • サイレントモードでベビーやペットが撮りやすい
  • 大画面テレビで高画質を堪能できる4K動画
  • 強化されたAFでスポーツ系の撮影にも強い

α6000と見た目はほとんど同じ兄貴分で、発売されたのは2016年3月。同じ年の12月にα6500が登場したこともあって、発売当初はカメラ本体だけで税込み145,000円ぐらいしたのが、今は9万円を切っている。

外装はマグネシウム合金製に変更されていて、偉そう感もぐっとアップしている。そのぶん重さは60g増えているが、そんなに気になるほどの違いではないと思う。

α6000よりもAFはさらに強化されて、測距点は425点に増強。さらに動きに強くなっている。ただし、連写は11コマ/秒で据え置きなので、普通に撮るぶんには気にならないと思う。

ただし、本格的にスポーツ系の動きもの撮影にチャレンジしたいとかになれば有利にはなるはずだ。

α6000になかったサイレント撮影機能が追加されている。シャッターを切ったときの音に敏感に反応するペットだったり、小さな赤ちゃんを撮るときに使いやすい。結婚式や卒業式といったイベントでは物音はできるだけ避けたいので、そういう系の撮影にも有利となる。

それから4K動画が撮れるのも強みのひとつ。従来のフルHDの4倍の解像力があるので、風景などを動画で撮って大画面テレビで楽しむという楽しみもある。

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見た目はほとんどα6000と変わらないが、外装は金属製。4K動画を搭載しているのが売りだ。

レンズキットには標準ズーム(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS)付きのとあとから追加された高倍率ズーム(E 18-135mm F3.5-5.6 OSS)の2種類がある。

お値段の差は2万円足らずだし、だったら望遠も使える高倍率ズームキットのほうがおすすめだ(実際、我が家ではこっちを買ったし)。重さも18-135mmとカメラ本体とで729gだから持ち歩きも苦にならないだろう。

物足りないのはモニターがタッチパネル式ではないことと、カメラに手ブレ補正が内蔵されていないこと。この2つはα6500には装備されている(それ以外にもよくなってるところはいくつかあるが)。

ただし、α6500との価格差はカメラだけで4万円ちょっと、高倍率ズームキットで56,000円ほどあるので、そのあたりが我慢できるなら、α6300のお買い得さは見逃せないと思う。

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Vario-Tessar T*E 16-70mm F4 ZA OSSというレンズを付けた状態。このレンズもよい。お高くなるけど。

まとめ

すでに5,000字ほど書いてるんで、さっくりまとめておく。

ここで紹介したカメラは、よくある「初心者におすすめの……」的記事によく出てくるバカ安モデルに比べたらかなり高い。

が、買ってすぐに飽きてしまうような陳腐なカメラではない。

まだまだ現役で働ける機能と性能を備えているのがわかっているカメラばかりだ。なので、安心して選んでもらっていい。

ただし、それぞれに弱点はある。その弱点が、自分にとって問題でないかどうか、いい点や強みが自分にとってどれほど助けになるか、それを考えて決めてほしい。

発売時期は古いし、ソニーの2機種にはより新しいα6500が登場しているし、オリンパスとキヤノンのもそろそろ後継モデルが出そうだとウワサされている。

まあ、買ってすぐに新型が出たりするとショックを受けることにもなるが、新型がお高くなるのは目に見えている。

つまり、値崩れを起こしている今が狙い目なのだ。

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