バッテリー充電中のランプ表示がばらばらなのでまとめてみた

DC-S5の充電器

ことの起こりは某誌の仕事でニコンZ 6IIをお借りしてバッテリーを充電しているときに、ふと、

「あれ?これは点滅が充電中なんだっけ?それともエラーだっけ?」

と思って、一度バッテリーを抜いて再度挿しなおしたら今度は点灯した。

「じゃあ、点灯が充電中の表示なのか?」

などと思ったら不安になって、使用説明書で調べたところ、充電中は点滅、充電完了で点灯する仕様らしい。

ようはフル充電に近い状態だったバッテリーを追い充電して(なので点滅表示だった)、いったん抜いて挿しなおしたところでフル充電状態になったために点灯表示になったらしい。

というのがわかってホッとした次第である。

どうしてそんなことで混乱してしまうのかと言うと、実は充電時のランプ表示がメーカーによって違っているからだ。

もっとも、買って使っているカメラなら覚えてしまうのが普通。なので、困るようなことは普通はないし、混乱するはずもない。

が、レンタルの機材を使うときなどは、そのメーカーの作法を知らないと不安になるし、エラーで充電できていないのに気づかないままになったりするのもよろしくない。

と言うのもあるので、まあ、自分用の覚え書きとしてまとめておこうと思ったわけである。

オリンパスはバッテリーによって表示が異なる変則タイプ

E-M1XとE-M1 Mark IIIに使う大容量タイプのBLH-1バッテリー用の充電器はランプはひとつだが2色表示になっている。

充電中はオレンジ色で点滅。点滅のスピードが1回/秒なら充電レベルは50%未満、2回/秒なら80%未満、3回/秒では100%未満という具合。充電が完了すると緑色で点灯する。

なお、緑色で5回/秒の点滅は充電エラーの警告だ。

E-M5 Mark IIIやE-M10 Mark IV、E-PL10に使われるBLS-50バッテリー用の充電器はランプがひとつだけ。充電レベルの表示はなくて、充電中は点灯、充電完了で消灯となる。充電エラー時は点滅表示だ。

バッテリー(と言うか充電器)によって作法が違うのはおもしろくもあるが、統一感がなくてわかりづらい気もする。

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ランプの色で動作を判別できるキヤノン

エントリー系のLP-E10、12、17バッテリーのは充電中は「CHARGE」のオレンジ色が点灯、充電が終わると「FULL」の緑色が点灯する。オレンジ色が高速で点滅するのは充電エラーの警告だ。

EOS 5DシリーズやEOS 6Dシリーズ、2桁シリーズ、EOS R5/R6/R/Raに使われるLP-E6系バッテリー用の充電器はランプはひとつだけだが、オレンジ色と緑色の2色表示するタイプ。

充電中はオレンジ色で点滅。1回/秒なら充電レベルは50%未満、2回/秒で75%未満、3回/秒で100%未満というふうに変化していく。充電が終わると緑色で点灯する。

EOS Kiss M2の充電器
キヤノンEOS Kiss M2の充電器はオレンジ色の「CHARGE」と緑色の「FULL」の2色のランプの点灯で表示するタイプ(画像は合成です。ほんとは同時には点灯しません)。

オレンジ色が高速点滅するときは充電エラーが起きている。

ハイエンドのEOS-1D X Mark IIIの充電器は「充電ランプ」が3つあり、それぞれ充電レベルが50%、80%、100%になると点滅から点灯に変わる。つまり、3つともが点灯すればフル充電なわけだ。

なお、3つの「充電ランプ」が同時あるいは順番に点滅するのはエラー警告だ。

充電中は点灯、充電完了で消灯するシグマ

fpは単体の充電器は付属していない。本体充電の場合は充電中は黄緑色で点灯、充電が終わると消灯する。

別売のBC-51(dp Quattroシリーズに同梱されているタイプ)は緑色の点灯が充電中、充電が終わると消灯する。

新型のBC-71のはダウンロードできる使用説明書がないのでわからないが、たぶん同じ仕様だと思う。

sd Quattroとsd Quattro Hに使われるBP-61バッテリーの充電器も同じで、充電中は点灯、充電完了で消灯となる。

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機種によって充電器付きと本体充電があるソニー

基本的には充電中は点灯、充電完了で消灯となる。点滅はエラーの警告だ。

Aマウント機のα99 IIとα77 IIは単体充電器を使用するが、Eマウント機は本体充電も可能。

価格を抑えたモデルは充電器が付属していない。単体の充電器が必要な場合は別途購入しないといけない。

ただし、NP-FW50バッテリーを使うカメラは機種によって充電時間が違ったりするし、単体の充電器も2種類あったりしてややこしい。

同じFW50の本体充電でも初代α7やα6000は310分かかるのがα7 IIやα6300は150分ですむ。

充電器もα7S IIとかに付属のタイプは250分で、あとから発売されたBC-TRWだと220分になる。

ちなみにこのBC-TRWは充電中は「CHARGEランプ」が点灯。充電レベルが上がるに連れて「充電お知らせランプ」の30%、60%、90%が順次点灯していって、90%を超えると「CHARGE」ランプだけ消灯する。

で、この状態でさらに1時間ほど経って「充電お知らせランプ」も消灯すればフル充電。という少々変則的な仕様。なかなかに罠っぽいので、油断しているとフル充電じゃないことに気づかないままになりかねない。

おもしろいことに、新型で大容量のNP-FZ100用の充電器はランプはひとつだけ。ランプの色も1色だし、充電レベルを把握できる機能もない。

Twitterでご指摘をいただいたので修正。

NP-FZ100用の充電器はオレンジ色の「CHARGE」ランプが充電中は点灯、充電レベルに応じて電池マークを模したインジケーターの緑色ランプが点灯していく。

(ちゃんと充電レベルが把握できるようになってました。ワタシのチェックミスです。すみません<(_ _)>)

なお、充電時間は単体充電器使用で150分、α7 IIIの場合の本体充電では285分となる。

ニコンは充電中が点滅、完了で点灯するタイプ

シグマやソニーと違って、D6をのぞいて充電中は点滅表示、充電完了で点灯となるのが基本だ。充電エラー発生時は8回/秒の速さで点滅する。

充電器にランプはひとつだけで、その脇に動作を説明するマークと文字があるのだが、

Z 6IIの充電器
ニコンZ 6IIの充電器のマーク。説明用のはずだが、点灯、点滅、消灯の区別がよくわからない(ワタシだけ?)。

「CHARGE」と書かれた光芒付きのマークが点灯を意味するのか、点滅を意味するのかがわからないし、「END」と書かれた「●」だけのマークが点灯なのか消灯なのかも判別できない。

つまり、充電中に点滅、充電完了で点灯とも読めるし、その反対の充電中に点灯、充電完了で消灯とも読めてしまう。

もしかしたら、ワタシがひねくれているだけかもしれないが、どちらともとれるマーキングというのはちょっとよろしくないように思うのだ。

D6だけは「動作ランプ」と充電状況を示す「表示ランプ」を使う方式で、動作ランプは充電中には点滅して充電が完了すると点灯になる。ので、ここは共通だ。

で、表示ランプのほうは充電レベルに応じて50%、80%、100%の3つが順次点滅から点灯に変わる。フル充電になると3つともが消灯となる。つまり、動作ランプだけが点灯するわけだ。

シリーズで方式が異なるパナソニック

パナソニックはGシリーズとSシリーズで少し違う。

Gシリーズは単体充電器を使うもの、本体充電のものがあるが、どちらも充電中は点灯、充電完了で消灯、充電エラーを点滅で知らせる方式だ。

Sシリーズは単体充電器が付属しているが、本体充電も可能で、DC-S5の場合はほかと同じ。DC-S1系はステータスLCD(表示パネル)に、充電中は「CHArGE」が、充電完了で「FuLL」が、充電エラーが起きたときは「Err」が表示される。

単体充電器には3つのランプがあって、充電レベルに応じて50%、80%、100%のランプが順次点滅から点灯に代わり、充電完了で3つともが消灯となる。

50%のランプが速く点滅するのは充電エラーだ。

DC-S5の充電器
パナソニックDC-S5の充電器はランプが3つ。80%のランプが点滅しているときは充電レベルが50%以上で80%未満なのがわかる。

オーソドックスなフジフイルムとペンタックス

フジフイルムは基本的に本体充電で、充電中は点灯、充電完了で消灯となる。点滅は充電エラーの警告だ。

充電器が付属している機種もランプの点灯、消灯がそれぞれ充電中と充電完了、点滅が充電エラーとなる。

ペンタックスは充電器にランプはひとつだけで、やはり充電中は点灯、充電完了で消灯となる。点滅時は充電エラーというのも同じだ。

点灯/点滅/消灯のパターン別のまとめ

と、ここまではメーカー別に書いたので、こちらではパターン別にまとめてみる。

充電中に点灯・充電完了で消灯する派

多かったのはこちらの充電中に点灯して充電が終わると消灯する方式のグループ。表示用のランプはひとつだけのが基本だ。

  • オリンパス(BLS-50バッテリー)
  • シグマ
  • ソニー
  • パナソニック
  • フジフイルム
  • ペンタックス

の6社がこちらに属する。

ランプが点滅するとき、特に速く点滅するのは充電エラーが起きている。電池や充電器の接点を乾いた布などで拭き取る、部屋の温度が対応範囲かどうかチェックする。

多くは0度から30度ないし40度の範囲でないと正常な充電ができない。ので、部屋の暑すぎや寒すぎでエラーが起きることもある。こちらの場合は、人間が生活するのにも支障がありそうな気はするが。

また、純正でないバッテリーを装着したときにもエラー表示となる可能性がある。

いずれにしても、エラー表示が出た場合はバッテリーを外す、電源ケーブルを抜くなどの対処をしたほうが無難なようだ。

充電中に点滅・充電完了で点灯する派

充電中に点滅して充電が終わると点灯となる方式は少数派となる。

  • オリンパス(BLH-1バッテリー)
  • ニコン

の2社がこちら。

同じ点滅でも充電中はゆっくりめ、充電エラー発生時はオリンパスが5回/秒、ニコンは8回/秒と速くなるので違いはつかみやすい。

なお、2社の本体充電に対応する機種については、充電中が点灯、充電完了で消灯となる。本体充電だけは各社共通の仕様と言え、ある意味、本体充電ならあれこれ悩む心配がないのかもしれない。

ランプの色で動作を判別できる派

キヤノンがこちら。BLH-1バッテリーを使うオリンパスもオレンジ色と緑色の2色を使うのでこちらに属するとも言える。

基本的にはオレンジ色が充電中で、緑色が充電完了をあらわす。ランプが高速で点滅する場合は充電エラーが発生している。

複数のランプで充電状況が確認できる派

  • キヤノンEOS-1D X Mark III
  • ソニー(BC-TRWのみ)
  • ニコンD6
  • パナソニックSシリーズ

3つないしそれ以上のランプを使って充電状況を把握できるようにしてあるグループ。

メーカーによって充電レベルに違いはあるが、充電がどの程度進んでいるかをアバウトにでも知れるので、充電完了までの時間が読みやすい。

「今日の撮影なら50%あれば間に合うはず」なんていうときには便利でいい。

ただし、充電完了が全点灯のもの、全消灯のものがあるので、そのへんはきちんと把握しておく必要がある。

まとめ

原則は、使うカメラの作法ぐらいきちんと把握しておきましょう、なわけなのだけれども、メーカーによって、あるいは機種によって、はたまた充電の方法によって表示の作法が違っちゃうのはややこしくて困る。

「先に使用説明書読め」説ももちろんあるが、買ったばかりのカメラなんかは充電中に読もうとか思うわけだし、読まなくても平気なほうがいいのは間違いない。

ざっくりと各社の作法を調べてみた印象では、充電中が点灯、充電完了で消灯となるタイプが主流のようだし、あとはCIPAあたりに頑張ってもらってガイドラインを決めてもらえるのがいいんだろうなぁと思う。

1 COMMENT

亀隠居

この記事ではなくて、noteの三脚穴についての記事だけど、マイクロフォーサーズと富士Xマウント機について、もっとよく勉強して書いたほうがいいと思う。
例えばオリンパスのE-M5IIやパナソニックのG8,GX7mk2の三脚穴など「とんでもない位置」についている。ソニーどころじゃない。
絞り環についても富士Xマウント用のXFレンズは、レンズのマウント付近に絞り環がついているよ。

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