各社の十字キーとかの名称がややこしいので覚え書きを兼ねてまとめておく

α7R IIIの背面

それぞれのカメラメーカーはお互いにライバル同士なので、他社と同じ名称を使うことをものすごく忌み嫌う。

それはそれで勝手にやってくださいなわけだけれども、仕事としてかかわることになると適当にお茶を濁すわけにもいかない。

ので、いちいち調べ調べしながら書くことになる。その都度その都度で調べるのも面倒くさいし、だったらデータ化しておこう。ついでにブログの記事にもしてしまえ。

というわけで書いてみた。

まあ、思いつきの覚え書きなわけなので、長くはならない。はずである。たぶん。

あえて混乱を誘う名称を使っているほどの仲の悪さ

実際にキヤノンとニコンの仲が悪いかどうかはさておき、この2社はいろいろとややこしいことをやってくれる。

たとえば、電子ダイヤル。

キヤノンは人さし指側が「メイン電子ダイヤル」で親指側が「サブ電子ダイヤル」だが、ニコンは親指側が「メインコマンドダイヤル」で人さし指側が「サブコマンドダイヤル」。メインとサブの場所が違うのである。

AFのモードにしても、キヤノンは「ワンショットAF」と「AIサーボAF」または「サーボAF」なのに対して、ニコンは「シングルAFサーボ」と「コンティニュアスAFサーボ」と、どちらのモードにも「サーボ」が付く。

ちなみに、フィルム時代の最後のほうまでキヤノンはずっと「ダイアル」だったのが、EOS-1NだかEOS-1Vだかのころにようやく世間とそろえて「ダイヤル」に改称した。

ほかにも、キヤノンは「視度調整つまみ」でニコンは「視度調節ノブ」といった微妙な違いもあったりする。

仕事の原稿でも一般論として書くときはわりと適当にやっていたりするが、それぞれのメーカー、機種に固有の話をする場合はきちんとやらないとお叱りを受けることもある。

ほんと、面倒くさいのである。

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十字キーとジョイスティックの名称について

以前からややこしさ満点だったのが、「十字キー」である。

「十字キー」と言えばだいたいの人は「ああ、こういうヤツだな」とイメージできるだろうと思うが、8方向操作が可能なタイプもあって、必ずしも「十字」とはかぎらない。

それに加えて、「キー」と呼ぶメーカーと「ボタン」と呼ぶメーカーがあったりするのでまたややこしい。

ちなみに、使用説明書とかに「十字キー」と記載しているのはキヤノンとペンタックスの2社で、「十字ボタン」と記載しているのはオリンパスだけである。

さらにややこしいことに、キヤノンEOS Rの使用説明書8ページを見ると、

「十字キーの上下左右ボタンを示しています」

という記述がある。

つまり、総体としては「十字キー」であって、上下左右のいずれかを押す操作は「ボタン」なのだ。だから、「十字キーの右ボタンを押して」みたいな統一感に欠けた解説文を書かねばならない。

それからこのところ採用例が増えてきた「ジョイスティック」もそのまま「ジョイスティック」と呼んでいるのはパナソニックだけで、ほかは固有の名称を使っている。

こちらも、オリンパスとソニーは「マルチセレクター」と呼んでいるが、ニコンは十字キーのほうが「マルチセレクター」だったりして、混乱に拍車をかけている。

機種によっても違いがあってややこしいのだ

ごちゃごちゃ書いていても収拾がつかなさそうなので表にまとめてみた。

■各社の操作部材の名称

メーカーカメラジョイスティック十字キー上下左右ボタン
オリンパスE-M1Xマルチセレクター十字ボタン(ボタン)
キヤノンEOS 5D Mark IVマルチコントローラー非搭載非搭載
キヤノンEOS 80D非搭載マルチコントローラー記載なし
キヤノンEOS 9000D非搭載サブ電子ダイヤル記載なし
キヤノンEOS R非搭載十字キーボタン
シグマsd Quattro非搭載セレクターボタン
ソニーα7R IIIマルチセレクターコントロールホイールボタン
ニコンD850サブセレクターマルチセレクター記載なし
パナソニックDC-G9ジョイスティックカーソルボタン(ボタン)
フジフイルムX-H1フォーカスレバーセレクターボタンボタン
ペンタックスK-1 Mark II非搭載十字キーキー

ちなみに「カメラ」の欄にあげたのは参照した使用説明書、ウェブサイトの機種名である(なんか日本語がへんてこな気がするが)。

オリンパスとパナソニックの「上下左右ボタン」の欄が( )付きになっているのは、使用説明書等には記号だけの表記になっているが、「十字ボタン」「カーソルボタン」なのだから「ボタン」だろうと判断したからだ。

また、キヤノンだけ4機種あげているのは、それぞれに違いがあるからだ。

EOS 5D Mark IVはジョイスティックが「マルチコントローラー」だし、EOS 80Dはサブ電子ダイヤルの内側に8方向操作の「マルチコントローラー」が組み込まれている。場所や形状は違うものの、使い方が同じなので名前も同じだ。と考えると筋がとおる。

一方、EOS 9000Dはホイール状操作部材のサブ電子ダイヤル自体が十字キーを兼ねた構造なので、「サブ電子ダイヤル」となる。

前述のとおり、EOS Rは「十字キー」と「上下左右ボタン」だが、一眼レフはボタンに対しては記号だけの表記になっていて、ミラーレスカメラもEOS Kiss Mあたりから「上ボタン」などの記述が見られる。

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まとめ

こうやって表にまとめても、やっぱりややこしさいっぱいだし、メーカーの固有の名称を使うと今度はほかのメーカーのユーザーにはわかりづらくなる。

と言って、

「親指側のメインコマンドダイヤル」

などといちいち場所を示す語をくっつけるのも辛気くさいし、紙媒体だと文字数の制約もあるので困る(書くネタがないときにはありがたかったりもするのだ)。

このへんもCIPAが頑張って統一してくれないかなぁと思う次第である。

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