身軽なスナップ撮影にも、日々の買い物にも便利なカメラバッグ「ロープロ パスポートスリングIII」をゲットしたのだ

カメラやレンズを持ち歩くのに欠かせないのがカメラバッグというヤツだ。が、市場には数え切れないほどのカメラバッグがあるにもかかわらず、好みにぴったりのものを見つけるのはなかなかに難しい。

いかにもなカメラバッグは完璧お仕事モードのときならまだしも、街の景色やスナップとかをさっくりやりたいときにはちょっとなぁと思ってしまう。

というのもあって、最近は、普段使いのカバンに1,000円ほどで買ったボックス型のインサートを併用するスタイルにしている。これだと「撮ってますよ!」感がぐっと低くなるから気分的に安心と言うか落ち着くんである。

そのカバンが少々くたびれてきたものだから、新しいのに買い替えようと思った次第。で、そのバッグを紹介しようというわけだ。

カメラバッグくささがまったくないのが売りのカメラバッグ

選んだのはロープロのパスポートスリングIII。名前のとおり、斜め掛けタイプのスリングバッグでシリーズの3代目である。

ロープロと言えば、カメラバッグではけっこうな老舗で、いかにもカメラバッグですぜ的製品も数多く取りそろえている。が、このパスポートスリングIIIはカメラバッグくささがまったくないのが売りの製品で、ワタシ的にはそこが気に入った。

ちなみに、国内ではハクバ(正式にはハクバ写真産業株式会社である)が取り扱っていて、希望小売価格は税込み11,664円。大手量販店あたりでは税込み6,500円ぐらいで手に入る。

今回ご紹介するのはこちらのロープロのパスポートスリングIII。大手量販店では税込み6,500円ぐらいの、わりとお手ごろ価格のカメラバッグだ。

ほどよく体に密着する斜め掛けのバッグだ

「sling」は動詞としては「放り投げる」「つり下げる」といった意味合いで、名詞としては「三角巾」「ベビースリング(ハンモック様の抱っこ紐の類)」「(銃などの)吊り革」などのほか、カクテルの一種でもある。

カバンの場合は斜め掛けの体に密着するタイプを指し、荷物の出し入れの際はお腹側に、移動中などは邪魔にならないように背中側にひょいっと回しておける。このときにより体に密着させられるように、ストラップの長さ調節が容易になっているのが普通である。移動中に荷物がぶらぶらすると無駄にくたびれるからね。

ただし、あまりぴっちりと密着すると、夏場は熱と汗が溜まってひどいことになるので注意が必要だ。

その点、パスポートスリングIIIは、あまり体に密着しないタイプで、だから夏場もわりと平気である。暑苦しい系のおっさんにはすごしやすくてちょうどいい。

かけた感じはこんなふう。あんまりカメラバッグっぽくないのが売りだ。

カメラ1台とレンズ2、3本ぐらいが収納可能

カメラバッグとしてのスペックはそれほど高くはない。付属のインサート(着脱式である)はバッグの半分ほどの大きさで、中仕切りは移動可能なタイプのが1枚付属しているだけである。

ボックスの中におさめたいなら小さめのミラーレスカメラをレンズ付きで1台、プラス交換レンズが1本といったところ。レンズだけならそこそこ太めの一眼レフ用のが2本入れられる。わりと高さもあるので、望遠系のレンズでもなんとかなる。

α7 IIといっしょに入っているのはシグマの50mm F1.4 DG HSM Artと100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary、写真では見えないがカメラにはFE 85mm F1.8を装着している。いずれもフードは逆づけ状態である。

E-M1 Mark IIといっしょのはM. ED 7-14mm F2.8 PROとM. ED 12-100mm F4 IS PROの2本と、M. ED 60mm F2.8 マクロをボディに付けた状態だ。

なお、バッグの本体の底面にクッションが入っていないので、インサートの外に収納する場合、硬い地面に置いたりするときには注意が必要だ。

開いたところ。機材を入れるインサートも外した状態。

付属のインサートはレンズ2本分。シグマの50mm F1.4 DG HSM Art(左)とかの口径の大きなレンズでも余裕だ。100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary(右)はちょっと上にはみ出すけどまあ大丈夫。

バッグに突っ込んだ状態。RRSのLブラケット付きのα7 IIにはフードを逆付けしたFE 85mm F1.8(見えないけど)を装着している。

こちらはオリンパスの機材。ボディはE-M1 Mark II(RRSのプレート付き)にM. ED 60mm F2.8 マクロ付き。M. ED 7-14mm F2.8 PROとM. ED 12-100mm F4 IS PROが入る。

ファスナーを開くと容量がアップして着替えなども詰め込める

パスポートスリングIIIの特徴的な部分と言えば、サイドのファスナーをがばっと開いてぐわっと広げられるところだろう。メーカーのウェブサイトに書かれているところによれば、約30%の容量アップである。

増えたスペースを使って、脱いだ上着を収納したり、行動食(ようはおやつである)を入れておくとかもできる。撮影に出かけた帰りに中古屋さんに寄ったらレンズが生えちゃった、なんてときにも、このスペースにこっそり隠しておけるのもポイントが高い。カミサンに見つかると厄介だからね。

最初からファスナーを開いておくのなら、市販のインサートに入れ替えて、さらに大容量化をはかることもできなくはない。が、ストラップがそういうのに対応している感じではなさそうなので、あまり詰めすぎないのがいいと思う。

サイドのファスナー。これをがばっと開くと……。

こんなふうにぐわっと広がる。で、容量が約30%アップになる。

外側はオープンポケット、内側にはタブレット端末も入る

バッグの外側には3つのオープンポケットがある。前後のはスマートフォンや定期入れ、文庫本(ちょっとはみ出すが)、たたんだエコバッグとかを突っ込んでおける。サイドのはゆったりめで500mlのペットボトルとかを突っ込んでおくのにいい。

ただし、ファスナーとかベルクロとかはないので、走ったりすると落っことす危険性はある。心配性の人にはうれしくない設計だが、ワタシはあまり気にしないことにしている。

内側にはファスナー付きのメッシュポケット(あまり容量はない)と、クッション入りのタブレット用ポケットがある。ワタシはその手のものは持ち歩かないのでどちらかと言うと邪魔なだけだったりする。とりあえずは財布や予備のバッテリーを突っ込んでおくことにしている。

体力が落ちたおっさんにうれしいわずか500gの軽快さ

うれしいのは重さが500gしかないこと(ハクバのサイトには「480g」と書かれているが、まあ誤差である)。

ちょっとしたカメラバッグだと1kgとか1.5kgとかは普通で、今でも愛用しているドンケのF-2BBなんかも1.2kgあるが、パスポートスリングIIIは、それよりも700g軽い。ざっくり言って、口径でかめの単焦点レンズ1本分の違いである。

体力に余裕のある人にとっては、もう1本レンズを持っていけることになるわけだし、ばりばり下り坂のワタシなんかには軽さは生命線だ。荷物が軽ければ足取りだって軽い。足で稼ぐ撮り方をする人にとって、軽さはまさに武器なのだ。

しかもまったくカメラバッグらしくないから、いかにもな感じがしない。むだに警戒される心配がいらないのはいい点で、こういうのは街中スナップ派には見逃せない強みだと思う。

ストラップの長さ調節用のバックル。

ひもを引いて起こすとロックが解除されて長さが変えられる。

かけた状態で操作するときはこんな感じ。機材の重さがあっても問題なく調整できる。

で、ストラップを短くした状態。体へのフィット感が上がって重心も上がり、ぶらぶらしにくくなるので安定感は増す。

あまったストラップはこんなふうにまとめておける。邪魔にならなくてグッドである。

大容量なので日々のお買い物にも重宝するのだ

あと、そこそこサイズのハクサイ(はかってみたらきっかり3kgだった)とかもまるっと入る。日々の買い物に付き合う義務を負うフリーライターには、こういうスペックはとても大事。特売の野菜がたっぷり入る収納力は家内平和にも役立つのである。もちろん、生後3か月の子ネコなんかも余裕である。落ち着かれると困るが。

それから、ストラップの長さ調節が簡単なのもいいところ。ただし、ストラップ自体の素材がちょっと安っぽい感じなのと、ショルダーパッドがすぐ行方不明になって肩に当たってくれないのは難点。まあ、あまり重くするつもりはないのだから、目くじらを立てるほどのこともない。

とまあ、普段使いのカバンとしても、身軽なスナップ撮影に活用するにしても、お値段以上に活躍してくれそうだ。

サイドのファスナーを開くと、重さ3kgのハクサイでもまるっと余裕でおさまってくれる。カミサンに付き合わされての買い物にもバッチリなのだ。

小ぶりなネコも余裕で入る。返してもらえなくなると困るのでお気に入りの場所になる前に退去してもらったが。

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