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シグマのDC DN Contemporaryシリーズは軽くて明るいおすすめぞろいなのだ

E-M1 Mark IIと56mm F1.4 DC DN Contemporary

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シグマのレンズと言うと、性能は素晴らしいけど重さもずっしりなのが普通だったりするのだが、中には写りはいいのに小さくて軽いレンズもある。

今回はそんな軽くてすごいレンズたちの話をする。

もちろん、DC DN Contemporaryのことである。

56mmはEマウントので記事を書いているので、今回はマイクロフォーサーズ用について。

せっかくなので16mmと30mmについてもまとめておこうと思っている。

その分、長くなっちゃいそうな気もするが。最後までお付き合いいただければ幸いだ。

DC DN Contemporaryはミラーレス用の明るいレンズ

レンズに付いている記号にはそれぞれに意味があって、シグマの場合、「DC」はAPS-Cサイズ以下の撮像センサーに対応すること、「DN」はミラーレスカメラ用であることをあらわしている。

最後の「Contemporary」は、シグマの3つのプロダクトラインのうちのもっともお手ごろっぽいレンズ群に属することを示している。

あえて「お手ごろっぽい」と書いたのは、それがエセだとかうわべだけだとか言いたいのではなくて、その逆である。

Contemporaryラインは、カメラ側の収差補正機能を活用することで小型軽量化や身近な価格を実現した現代的な設計が特徴だ。

それでいて写りはハイエンドのArtラインに迫る実力派ぞろいなので、簡単に「お手ごろ」と片づけてしまうのは申し訳がない。それぐらいの素敵シリーズなのである。

広角と標準と中望遠の3本が選べる

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今のところ、DC DN Contemporaryには16mmと30mm、56mmの3本がある。

16mmはAPS-Cサイズ機には24mm相当の広角になるが、マイクロフォーサーズだと32mm相当。パースペクティブがあまり強調されずにほどよく広い、という画角になる。

30mmはやや狭めの60mm相当となる標準レンズ、56mmは112mm相当というやや半端な感じのある中望遠レンズだ。

重さは3本合計で950g。ちょうど20mm F1.4 DG HSM Artと同じである。公称値はEマウントの数字なので、フランジバックの少し長いマイクロフォーサーズだともう少し軽い。

自宅のキッチンスケールでの実測では、レンズ単体で3本合計921g。フードと前後キャップ付きの状態で1,057gだった。まじめな話、フルサイズ対応の単焦点Artレンズに比べたら圧倒的に軽い。

レンズ 単体質量 H・C付き質量
16mm F1.4 DC DN Contemporary 393g 439g
30mm F1.4 DC DN Contemporary 262g 306g
56mm F1.4 DC DN Contemporary 266g 312g

お値段も3本合計で税別162,000円。大手量販店の実売価格は税込みで128,000円ほど。

純正のPREMIUMシリーズF1.8の17mm、25mm、45mmの3本(別売のフードを含めて税込み121,000円ほど)より少し高い程度。趣味の品物をコストパフォーマンスではかるのも無粋なのだが、とっても素敵レベルと言える。

ただし、PEN系のコンパクトなボディが相手だと大きすぎ感が強くなるので、おすすめなのはE-M1 Mark IIやE-M1Xのユーザーとなる。

ちょっと大きめだけど、ほどほどの広さの16mm


どちらかと言うとAPS-CサイズのEマウント機向けの焦点距離で、マイクロフォーサーズには中途半端感たっぷりな32mm相当。

光学系も画角が広くなるにつれて複雑になるからマイクロフォーサーズ専用設計ならもっとコンパクトになったはず、とか考えると気持ち的にも複雑になってしまう。というのもあってすぐには手を出さずにいたレンズである。

なのに、なぜか、気がついたら机の上にある。きっと正気を失った拍子にうっかりやらかしちゃったのに違いない。そんな感じである。

まあ、17mm(34mm相当)よりちょっぴり広いだけと考えれば悪くはない。なんなら3:2比率にすれば、さらに35mm相当の画角に近づいてくれる。

ウェブサイトに掲載されているMTF特性を見るとわかるが、周辺部の数値が低くなる部分はマイクロフォーサーズだと画角外になる。つまり、カットされるので、写る範囲の画質はその分よくなる。そういう意味ではおいしいのだ。

実写でも、イメージサークルの広さのおかげで口径食が少なく、開放付近の絞りでも玉ボケはきれいに出る。

解像力も絞り開放から上々。ボケもいい。絞ったら絞ったで気持ちよくキレる。このへんはローパスフィルターレス機との組み合わせで使うのが楽しいしおすすめだと思う。

オリンパスE-M1 Mark II シグマ16mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F1.8 1/1600秒 -0.3EV ISO200 AWB

オリンパスE-M1 Mark II シグマ16mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F2.8 1/2000秒 -0.7EV ISO200 AWB

オリンパスE-M1 Mark II シグマ16mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F5 1/1250秒 -0.7EV ISO200 AWB

オリンパスE-M1 Mark II シグマ16mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F5.6 1/160秒 -1.3EV ISO200 AWB

シグマ16mm F1.4 DC DN Contemporary製品ページはこちら

開放のアマさも楽しめる標準系30mm


DC DN Contemporaryシリーズの中で最初に登場したのがこの30mm。発売当時は「なんでArtがF2.8でContemporaryがF1.4なんだ?」とも思ったが、ちゃんと筋のとおった理由がある。

DN Artの3本は開放F値を抑えてサイズもお値段もコンパクトに仕上げたシリーズで、絞り開放からのキレのよさと収差補正を光学できっちりやっているところが売りになっている。

一方のDC DN Contemporaryシリーズは、明るさとコンパクトさの両立をはかるために収差補正をカメラ側にまかせる設計にしている(シグマのウェブサイトにはMTFのデータしか載っていないのはそのためだ)。

つまり、ContemporaryだからF1.4でもあのサイズでおさまっているのであって、F1.4でArtだったら間違いなくもっと大きく重くなっていた。そういうことである。

写りはどうかと言うと、これもやっぱりいい。絞り開放だと少しアマさがあるが、中心部は1段絞りたい感じ。F4だと四隅もきりっとする。

近距離だと絞り開放のアマさが強まって、微妙にソフトな雰囲気をトッピングしてくれる。これも絞ればすぐに改善されるが、こういうアマさは最近のレンズではあまり見ないし、画面効果としてうまく活用したい。

この開放のアマさがArtではない部分なわけだが、フルサイズ対応Artレンズの1/4の軽さだからね。その軽快さをめいっぱい楽しめばいい。

オリンパスE-M5 Mark II シグマ30mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F1.4 1/2000秒 +0.3EV ISO200 AWB

オリンパスE-M5 Mark II シグマ30mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F1.4 1/2000秒 ISO200 AWB

オリンパスE-M5 Mark II シグマ30mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F5 1/2500秒 -0.7EV ISO200 AWB

オリンパスE-M5 Mark II シグマ30mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F2 1/60秒 ISO200 AWB

シグマ30mm F1.4 DC DN Contemporary製品ページはこちら

四隅でもキレて大きくボケる56mm


3番目に登場した56mmはAPS-Cサイズ機で84mm相当となる焦点距離で、だからマイクロフォーサーズにはちょっと長めの中望遠となる。

光学系は、ガウスにコンバージョンレンズを加えたような30mmや、最新の広角レンズらしい複雑さの16mmと違って、パッと見の印象がわりと普通のゾナーっぽい。

と言っても、昔風の典型的なゾナーは4群5枚だし、この56mmは6群10枚。ずっと高度な設計が為されている。それだけにF1.4の明るさでも絞り開放からシャープに写る。

MTFを見ると赤い線(空間周波数が10本/mm)と緑の線(同30本/mm)の両方が、30mmや16mmよりも高い位置にあるのがわかる。コントラストも解像力も高いことが読み取れる。

それが中心から10mm離れたあたりまで横ばいに近くて、そこからすっと落ちていく。

APS-Cサイズ機だとイメージサークル全部を使うから四隅は画質が落ちるはず。でも、マイクロフォーサーズだと中心から12.5mmぐらいでカットされるから、性能が落ちる部分は使わない。

実際、α6300だと四隅はF4ぐらいまで絞りたい感じなのに対して、E-M1 Mark IIだと開放でもそこそこいける。1段絞ればさらにいい。

ボケにしても、最近のシグマらしくモノの形を残したままふぅわりボケていく。シャープでいてボケの優しい、とても現代的なレンズだと思う。

オリンパスE-M1 Mark II シグマ56mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F1.4 1/3200秒 ISO200 AWB

オリンパスE-M1 Mark II シグマ56mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F2 1/20000秒 -0.7EV ISO200 AWB

オリンパスE-M1 Mark II シグマ56mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F2 1/1250秒 -1.3EV ISO200 AWB

オリンパスE-M1 Mark II シグマ56mm F1.4 DC DN Contemporary 絞り優先AE F1.4 1/60秒 +0.7EV ISO200 AWB

シグマ56mm F1.4 DC DN Contemporary製品ページはこちら

ソニーα6300での試用記事のページはこちら

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まとめ

フルサイズ対応のArtレンズだと3本持ち歩くのがためらわれるお年ごろなこともあって(24mmと35mmと70mmのセットならいけなくはないが)、DC DN Contemporaryの小ささと軽さは身にしみてありがたい。

それでいてF1.4の明るさなのもうれしい。

とか書くと、またぞろ「豆粒センサーのF1.4だろ?」などと言われたりもするが、フルサイズのボケが欲しいときはフルサイズ機を使うんだから放っておいてちょ、って思う。

それに、撮るときはファインダーの中しか見ないし、そこで見られるボケ具合で納得してシャッターを切っているから、「もっと背景がボケてたほうがいい写真になるんだよなぁ」なんてふうにも思わない。

マイクロフォーサーズはマイクロフォーサーズでちゃんとボケを楽しめるんである。

と言うのはさておいて。

冒頭にも書いたとおり、写りは素晴らしくて、持ち歩きが苦にならない小ささと軽さを兼ね備えていて、それでいて価格もお手ごろなのだから買って損はしない。

防塵・防滴じゃないとイヤ。とか、手ブレ補正がないのは困る。とかの事情を抜きにすれば、かなりおすすめ度の高いレンズたちなのは間違いない。

ワタシの場合、今はM. ED 12-100mm F4 IS PROがE-M1 Mark II用のメインレンズになっているのだが、室内などのちょっと暗めなシーンだったり、大きめのボケが欲しいときにDC DN Contemporaryにスイッチする、という使い方をしている。

うんと身軽にいきたいときに、DC DN Contemporaryのどれか1本だけ(どれを選ぶかはその日の気分次第)で街歩きとかも楽しい。

E-M1、E-M5系(パナソニックならDC-GH5やDC-G9あたり)をお使いで、ほどほどの予算で買える明るいレンズをお探しなら、ぜひ候補に加えていただきたい。

↓↓こちらはソニーEマウント

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