Warning: Undefined array key 4 in /home/kaemarublog/doyacame.net/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 21
Warning: Undefined array key 4 in /home/kaemarublog/doyacame.net/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 33
Warning: Undefined array key 4 in /home/kaemarublog/doyacame.net/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 21
Warning: Undefined array key 4 in /home/kaemarublog/doyacame.net/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 33
α7 II用のレンズがFE 85mm F1.8の1本しかなかったところに、シグマのMOUNT CONVERTER MC-11を手に入れた。そのおかげで50mm F1.4 DG HSM Art、マクロ 105mm F2.8 EX DG、APO マクロ 150mm F2.8 EX DG OS HSMの3本がα7 IIで使えるようになって、フルサイズライフがぐぐっと充実してきた。というのが前回までのお話。
問題は持っているレンズが標準から望遠ばかりで広角がまるっと足りていないこと。なので、次は広角系のレンズを増やさねば、と思っていたのが、どこをどう間違ったのか長いほうのが先に生えてしまった。
必要なのは広角だったはずなのに。しかも、超望遠系はそんなに使用頻度も高くないはずなのに。困ったものである。ちっとも困ってない感たっぷりだが。
目次
ポチップ
↑調べものをしていて発見した。F-Fotoが後づけの三脚座をつくってくれてた。しかも、お値段が手ごろなのがうれしい。
小さくて軽くて振り回しやすい400mm超望遠ズーム
さて、ブツはシグマの100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryである。もちろん、MC-11に対応するSGV(シグマ グローバル ビジョン)ラインの製品で、「ライト・バズーカ」なるニックネームは、でかいのがあたりまえな超望遠ズームとしては小型軽量ですよ、というのを主張しているのだろう。
と言っても、焦点距離が400mmともなるとそれなりに大柄にも重くもなる。ライトなのは愛称だけで、実のところは1kgを超えている。
が、ほかのメーカーの同じクラスのレンズは平気で1.5kgとかあったりする。望遠端が少し明るめだったり(F5.6ぐらいが標準的である)、広角端が短めだったり(ソニーAマウントのとニコンのは70mmないし80mmはじまりだ)するのだ。ほぼ同じスペックのタムロン100-400mm Model A035を別にすれば、スリムだしライトだしプライスだってフレンドリーなのである。
レンズ名 | 税別価格 | 最大径×長さ | 重さ |
---|---|---|---|
キヤノンEF 100-400mm F4.5-5.6 L IS II USM | 300,000円 | 94.0×193.0mm | 1,570g(三脚座別) |
ソニー70-400mm F4-5.6G SSM II | 265,000円 | 94.5×196.0mm | 1,500g(三脚座別) |
ニコンAF-S 80-400mm F4.5-5.6 G ED VR | 320,000円 | 95.5×203.0mm | 1,570g(三脚座込み) |
シグマ100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary | 105,000円 | 86.4×182.3mm | 1,160g(三脚座なし、数値はシグマ用) |
タムロン100-400mm F4.5-6.3 Di VC USD Model A035 | 90,000円 | 86.2×196.5mm | 1,115g(三脚座別、数値はニコン用) |
ソニーFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS | 320,000円 | 93.9×205.0mm | 1,395g(三脚座別) |
ようするに、いくら小さい、軽いと言っても超望遠ズームは超望遠ズーム。ひょいひょいと気軽にあつかえるものではないし、ワタシの場合はそんなに頻繁に使うものでもない。そういうのもあって、手は出さずにいたのである。
USB Dockを使ってAFの速さや手ブレ補正の特性を調整できる
それがちまたの評判をチェックしてみると、なかなかにいいっぽい。AFスピードはもうひとつと言う人もいる一方、そんなに悲観的になるほどでもないと言う人もいる。
それに、使うボディがsd Quattroならスピードを気にするような撮影はしないし、できない。まったり度ならsd Quattroのほうがはるかに上なのだ。
ところが、MC-11を併用してソニーαにつけるとそれなりに動きものもいけるらしいとも聞く。
シグマにはUSB Dockというアクセサリーがあって、これにSIGMA Optimization Proというソフトウェアを使うと、パソコンからレンズの機能をいじることができる。
USB Dockでできること
USB DockとSIGMA Optimization Proソフトウェアを使ってできることは、具体的には次の4つである。
ピント調整
AFでの合焦位置を微調整して前ピンや後ピン傾向のあるレンズをジャスピン(死語になってたりする?)にできる。
MF切り替えの設定
コンティニュアスAFの作動中にフォーカスリングを操作してMFに切り替えるときの操作に対する敏感度を変えられる。
AFファンクションボタンの設定
70-200mm F2.8 DG OS HSM Sportに新しく装備されたボタンに割り付ける機能を設定できる。
カスタムモード設定
SportsラインとContemporaryラインの一部に搭載されているカスタムモードで、AF速度やフォーカスリミッター、OS(手ブレ補正)を調整できる。
100-400mm Contemporaryの場合は、「ピント調整」と「MF切り替えの設定」「カスタムモード設定」の3項目が設定可能だ。
さっきも書いたが、AFのスピードはあまり速くはないらしいが、カスタムモードでAF速度を上げたり、被写体に合わせてフォーカスリミッターをチューニングしたりすれば、歩留まりを上げやすい。
そのうえお値段もライトなのだ
という話を耳にして、なんかおもしろそうだなぁ、って思ったのがいけない。
これもさっき書いたように、このレンズはお値段もライトなのだ。
ほかの400mmズームは軒並み20万円オーバー。30万円を超えるものもあるところに、税別105,000円という安さで切り込んできたのである。
これがSportsラインであれば、下手をすればF4とおしの巨大レンズになるところを、F5-6.3という暗めのスペックに抑えたことでライトなプライスを実現してくれている。
このありがたみ。黙って見過ごすことなどできるはずがない。
それが今では大手量販店では税込み70,000円を切っている。ポイント還元のないショップなら60,000円をちょっと超える程度の安さ。もう、存在自体がボーナスみたいなものである。
とか考えるようになったらもう終わり。
ぶっちゃけ、生えた。生えました。
実写での描写もなかなか。シャープなうえにボケもいい
解像力のチェックとかは基本的に三脚に固定してやるのだけれど、外用に使っている三脚だとこのレンズをボディ側で支えるのはちょっとしんどい。200mmぐらいまでならどうにかなるが、300mmから上は鏡胴が伸びることもあってバランスもさらに悪くなる。
そのあたりは、タムロンの100-400mm(こちらは別売で三脚座が用意されている。しかも、ワタシ的には大好物なアルカスイス互換だったりする)のほうがおいしい。
のだけれど、タムロンだとキヤノン用を選ぶことになって、MC-11なりほかのEF-Eのマウントアダプター(電子接点つきのヤツだとけっこうお高い)を買い足さねばならないし、もちろんsd Quattroには使えない。
で、悩んだ揚げ句にシグマを選んだ次第。写りは最近のシグマレンズらしく、シャープなうえにボケもいい。
開放でもいけるけど少し絞るとさらにいい
1枚だけを見ている分には絞り開放でも十分にシャープだが、絞りを変えて撮り比べたのを見ると、やっぱり少し絞ったほうがよさそうだ。
焦点距離と絞りをかえて撮ったカットを見ていくと、解像力的にはどの焦点距離でもF8からF11ぐらいがおいしい範囲。広角端の100mmは四隅まできちっと解像してほしければF11まで絞ったほうがよさそうで、135mmより望遠側ならF8でもいけるだろうという印象だ。
ただし、400mmの焦点距離でF11まで絞るには光線状態に恵まれる必要もある。というのを考えると、感度上げ上げでシャッタースピードを稼いで手持ちでさくさく撮るスタイルのほうが、使い方としては合っているのだろう。
だと、sd Quattroは、んーっ……って感じかもしれない。
前後ともにボケはきれい。歪曲収差も少ない
焦点距離が長いといっても開放F値は明るくないし撮影距離も遠めになるわけで、だからそんなに派手なボケ方はしない。
が、ピント位置から離れていくにつれてボケていく、その変化がとてもなだからで、ざわざわするようなところがないのは好印象だ。
低価格タイプの望遠ズームだと、コストを抑えつつシャープさを出すことばかり意識して、がさつなボケになるレンズもあるが、この100-400mm Contemporaryにはそういう感じがまったくない。
前ボケ要素として木を入れて撮ったりしても2線ボケが出ない。刈り込まれた草地のボケを見ても、変にエッジが残らずにすんなりときれいに溶けていく感じで、見ていて気持ちがいい。
歪曲収差は100mmだとほぼ無視できるレベル。135mm以上では少しイトマキ型になるが、量としては小さいので建物とかを撮るときにだけ画像処理で補正すれば十分だ。
周辺光量落ちも絞り開放で空などの無地の被写体を撮ると気になる程度で、これも必要なら画像処理でいける。
まとめ
光学だけで性能を突き詰めるArtラインと違って、カメラ内補正もありと割り切るのがContemporaryラインという違いはある。
が、写りのテイストが違うわけではない。シャープさもボケのきれいさもArtに引けを取るわけではない。
F値が暗めだとか歪曲収差がいくらか残っているとかはあるけれど、その分小型軽量でお値段も手ごろなわけだから、むしろ普通の使い方ならいちばんおいしいのがContemporaryなのだ。
ただし、このレンズの場合は三脚座がないのでじっくり構えて撮る風景などには向いているとは言えない。剛性がうんと高い三脚じゃないとフレーミングは決めづらいしブレも起きやすい。
だったら手持ち専用と割り切ったほうが幸せになると思う。条件はそれなりに選ばないといけないにしても(天気が悪いとか朝夕とかの光がたっぷりじゃないシーンはけっこうつらい)、近づけない野良猫や動物園の動物だったり、超望遠でのスナップとかも軽快に楽しめる。
APS-Cサイズのカメラと組み合わせれば150-600mm相当になるので、野鳥撮影の入門用レンズとしてもおすすめではないかと思う。
↓ライバルレンズのタムロン100-400mmも気になるところ。
↓別売りだけど三脚座が用意されているのはポイント高いぞ。
ほかのシグマレンズの使用レポートもあります
[kanrenc id=”1989,1841,734,835,610″ target=”_blank”]