「色の黒いは七難隠す」などとは誰も言わないが、カメラ関連のアイテムには黒いものが多い。
最近でこそカラフルな製品も出てきてはいるが、カメラもレンズも黒が多いし、三脚やカメラバッグも主流はやっぱり黒である。
ワタシ個人も黒は嫌いではないが、黒いものばかりだと厄介なこともある。今回はそういうとこらへんをブツブツやっていきたい。
いつものように、お暇な方だけお付き合いいただければと思う。

↑ワタシが買ったMagneticフィルターProfessional setじゃないけど、使い勝手のいいフィルターポーチは同梱されている。H&YMagneticフィルターProfessional setの情報はこちら(公式ページ)。
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いろんなものが黒いからいろいろと困るのだ

たとえば、以前紹介したH&Yのフィルターポーチ(公式ページ)。使い勝手的にはかなり気に入っているのだけれども、色が黒いところが少々不便に感じている。
と言うのは、中に入れるフィルターも黒っぽいからだ。
ND1000なんかは普通に見ても真っ黒だし、色の薄いCPLとかも黒いポーチの中では黒々としてしまう。おかげで、パッと見ただけではどれがどれだかよくわからない。困ったものである。

↑左がCPLで右がND64。こんなふうに透かして見ればどっちがどっちかは簡単に見分けがつく。

↑が、黒いポーチの中に入れてしまうと、CPLとND64の違いさえはっきりしなくなる。
もっとも、フィルターの枠にはサイズやら種類やらの情報がプリントされていて、それを見ればどういうフィルターなのかはわかる。
わかることになっているのだが、歳をとるとそのへんがいろいろあやしくなってくるのが問題だったりする。
威張って言うことでもないが、ワタシは近視なうえに乱視持ちで、おまけに老眼真っ盛りでもある。歳だからね。広くもないフィルターの枠にプリントされた小さな文字を読むのはけっこうむずかしい。
なので、ポーチから引っ張り出して透かしてみてようやく見分けがつけられる。そういう状況なものだから、文字以外の部分でフィルターの種類を判別できるととても助かるんである。

↑フィルター枠の文字は小さくて老眼にはきついし、必要な情報がどの部分なのかがわかりづらいのも困る。
枠にマークをつけたら区別しやすくなったよ
せめてポーチの内装が黒じゃなければとも思うが、愚痴って色が変わるでもない。ので、ほかの方法を考えてみた。
と言っても、ペイントマーカーでマークをつけちゃおうってだけの話である。

↑ワタシが買ったのはmagic inkの不透明ペイントマーカー ホワイト細字(1.2mm)というタイプ。いくらで買ったかは忘れた。
今のところワタシが持っているのはMagneticフィルターProfessional setに同梱されていたものだけ。つまり、光量減少用のNDが8と64と1000の3種類。それとCPL(円偏光)の計4枚だ。
CPLはそのままでいいことにして、3種類のNDの区別ができればいい。ただ、違う濃度のを追加したときにややこしくならないようにはしておきたい。そういう次第で、濃度に合わせた数のマークをつけることにした。
ルールは単純。減光1段分を短いマーク、減光5段分を長いマークにして、段数に応じたマークをつけるだけである。
たとえば、ND8なら3段分なので短いマークを3つ、ND64は6段分だから長いのと短いのをひとつずつ、ND1000なら約10段分なので長いマークを2つ、といった具合。このルールだと、あとで違う濃度のを買い足したときにも対応できるし、複数枚のNDを重ねたときの計算も簡単になる。

↑ND8は3段減光なので短いのを3つ、ND64は6段減光だから長いのと短いのをひとつずつつけた。
テキトーにポーチに詰めたときにもマークが見えるようにと思って、120度ぐらいの間隔で3か所につけてみたのだけれど、これは失敗。詰まり具合によってはマークがほとんど見えなくなってしまう。なので、真似をするのであれば、90度間隔で4か所というのがよさそうな気がする。
これぐらいのマークなら近視でも乱視でも老眼でもそれなりに見分けられるだろうし、ポーチが黒くても取り違える心配はほとんどないと思う。

↑ポーチに入れた状態。角度が悪いとマークが見えづらくなるが、み得る位置にあればどれがどれかは一目瞭然だ。
見栄えはよくないけど便利になったからOKである

↑持っている4枚を全部重ねた状態。実際にはこんなに重ねることはない(はず)。テキトーなんで見栄えはよくない。
素人の小細工なので見栄えはけしてよくはないが、目的が「黒っぽいフィルターを黒いポーチに入れたままで判別しやすくする」だったので、とりあえずはOKということにしておく。
で、うーむよしよしうーむ…とか思っていたら、マルミが「マグネットスリム」フィルターのNDで同じことをやっていたのを発見して絶賛へこみ中だったりする。
とは言え、すでにH&YのMagneticフィルターをお持ちで、かつパッと見で区別しやすくしたいのであれば、ペイントマーカーを使うのは悪くない手だと思う。
ただし、例によって自己責任というのをご理解のうえでお願いしたい。これを読んで真似をして、それでどんな不利益や害が生じたとしてもワタシはいっさいの責を負わないのでそのおつもりで。

↑MagneticフィルターはREVORINGと組み合わせるとすごく快適なフィルターワークが実現するのだ。というのは下の記事に書いたので、お暇な方はこちらもどうぞ。
