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ソニーα7R IIIのカスタマイズについて(残りの項目)

α7R IIIとシグマ105mm Art

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前々回、前回につづいて、ソニーα7R IIIのカスタマイズについてぶつぶつやっていく。

今回は初期設定からパラメーターを変えた項目とその理由について、説明がいりそうなものだけ書いていく。全部やっちゃうとまた終わんなくなっちゃうからね。

たぶん、今回で最後になるはず。たぶんだけど。

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撮影設定1

あらためて使用説明書を見返していたら「撮影メニュー」じゃなくて「撮影設定」だった。ので、今回からは「撮影設定」で統一するつもりでいる。

高感度NR

感度を上げたときのノイズ低減処理の設定で初期設定は「標準」。でも、ワタシ的にはディテールのつぶれがちょっと気になる感じ。「切」にすると解像感はよくなる反面、ノイズが目立つように思うので、ほどほどの「弱」にしている。このへんは好みの問題だとも思う。

レンズ補正

034 02

周辺光量と倍率色収差と歪曲収差の補正を行なう項目。「周辺光量補正」は「切」に、「歪曲収差補正」は「オート」に変えている。

学問的には周辺光量が落ちるのはよくないことなのだけれど、画としては落ちているほうが雰囲気がいいケースも多々あるし、画像処理で焼き込んじゃうのもわりと好きだったりする。

それに周辺光量は絞れば回復するので、必要なときは絞るし、それか画像処理で補正する。と言うのもあって「切」を選んでいる。

一方、歪曲収差はないほうがいいものなのだが、処理が重いからなのか、初期設定は「切」になっている。そのわりに、着けるレンズによっては自動的に「オート」固定に切り替わるらしい。

ワタシの場合は歪曲収差が少ないシグマArtレンズがメインなので「切」のままでもいいのだが、56mm F1.4 DC DN Contemporaryを使う可能性もなくはないので「オート」にしておくことにした。

ブラケット設定

ブラケット撮影時にセルフタイマーを併用するかどうか、撮影する順番を決める項目。

「ブラケット順序」の初期設定は「0→−→+」で、これは1枚目に「いいな」と思った瞬間=シャッターチャンスをとらえられるようにするため。

ワタシの場合は基本的に動くものを撮らないので、セレクト作業のときの見やすさを重視して「−→0→+」にしている。

これも好みや撮影スタイルに合わせて選べばいいと思う。

AF-S時の優先設定
AF-C時の優先設定

シャッターボタンを全押ししたときに、ピントが合っていることを重視するか、ねらった瞬間がとらえられることを重視するかを選択する項目で、初期設定はほどほどにうまくやる「バランス重視」。

ワタシの場合は仕事のからみでピントが合っていないと困るものだから、両方とも「フォーカス優先」にしている。

AF補助光

初期設定は暗いシーンとかで自動的に発光する「オート」だが、でかいレンズばかり持っていると、鏡胴やフードでケラレて無意味になってしまう。なので、光らせる意味がまるでない。

まあ、もともとAF-Cをメインにするから光らないのだけれど、一応「切」にしている。

AF被写体追従感度

034 03

AF-Cモードで被写体を追っているシーンで通行人とか電柱とかの障害物が横切ったときの挙動を選ぶ項目。初期設定はほどほどの「3(標準)」。

電車とか自動車とか、障害物に引っ張られずにメインの被写体を追いつづけるには「5(粘る)」寄りに設定する。

反対に、あっちの建物、こっちのショーウィンドー、というふうに、距離の違う被写体にちゃきちゃきとピントが切り替わって欲しいスナップなんかの場合は「5(敏感)」寄りに設定する。

ワタシはどちらかと言うと後者のほうが多いので、普段使いは「5(敏感)」にして、動きものを撮るときだけ粘る方向に変える。

位相差AFエリア表示

034 04

位相差AFができる範囲を画面上に[ ]で表示する機能。初期設定は「切」だが、わざと「入」にしている。と言うのは、これがあるとAFかMFかがひと目で判別できるからだ。

でも、α7R IIIでは親指AF-Cのいいセッティングが見つかったことだし、「切」にしてもいいかもしれないと思っている。

露出補正値のリセット

最近、ほかのメーカーも取り入れはじめた機能で、電源を切ったときに補正値をゼロにもどすかどうかを選べる。あたりまえだが、「ダイヤル露出補正」がオンじゃないと意味はない。

初期設定は「リセット」だけど、補正値が残っていてもちっとも困らないし、いちいちリセットされるほうがうざい気がすることもあって「保持」にしている。

ただし、大幅に露出補正したときに素早くゼロにもどせるオプションとして活用する手もある。

ピント拡大初期倍率

「ピント拡大」したときに、初期設定の「×1.0」は全画面表示に拡大する部分を示すオレンジ色(あ、シナバーって言わないと怒られたりする?)の枠が表示される。

α7 IIだと測距点の位置と拡大位置は個別に設定する仕様だったので「×1.0」の状態で拡大する位置を決めてから再度ボタンを押して拡大表示に移行するほうが確実でよかった。

が、α7R IIIでは測距点位置から拡大する仕様に変更されたので、いきなり「×6.2」になるほうが便利だと思う。

個人的には「×12.4」が選べないのが不満。むしろ、「×6.2」をスキップできるオプションが欲しいと思っているのだ。

てか、6.2とか12.4とかの半端な数字はどこから来てるんだろうかね。α7 IIは4.9と11.7だったから、画素数に依存するのかとも思ったけど、α7R IIIより画素数が少ないα7Rは7.2と14.4なんだよね。よくわかんないね。

撮影設定2

おおざっぱなくくり方で「撮影設定2」にまとめられちゃってるけど、動画関連の機能からカスタマイズ系の項目までごちゃっとぶち込まれてる感じ。こういうのもあって整理されてない感が強いのよね、って思う。

Av/Tvの回転方向

034 05

ダイヤルをまわしたときのパラメーターが変わる方向を選ぶ項目。通常は「通常」のままで問題ない。

が、マニュアル露出でダイヤルの回転方向と露出の指標が移動する方向を一致させたいという人は「反転」にすると気分がすっきりする。

ただし、このオプションを積んでいるカメラはあまり多くないし、お値段も安くないから、こちらに慣れるとお金がかかる傾向となる。そのへんには注意していただきたい。

MOVIE(動画)ボタン

初期設定はどのモードでも動画が撮れる「常に有効」だけど、どのモードでも触っただけでカードの空き容量を埋められていく迷惑機能でもある。

ワタシ個人はほぼ動画は撮らないので「動画モードのみ有効」にした。

機能を無効にするぐらいなら、カスタムボタン化してくれたらよかったのにね、って思う。ワタシ的にはここに「瞳AF」とか「AFオン」とかを割り当てられたら最高だと思うんだけどね。

あ、でも、感触がわざと重めにしてあるからAF関連じゃなくて「絞りプレビュー」とかのほうがいいかもしれないけど。

スマートフォン操作設定
飛行機モード

034 06

スマートフォンとWi-Fi接続してリモート撮影などができる機能の設定で、これもちょっぴりソニーらしい使い勝手になっている。

最初に「スマートフォン操作」を「入」にしてからさらに「接続」を選択しないとWi-Fi機能が起動しない。

で、通信を切るときに「接続」が「切断」に変わるとかなららくちんなのだが、また「スマートフォン操作」に入って「切」にしないといけない。

なんとなくわずらわしい。

と思ったので、「スマートフォン操作」は「入」に設定して、「常時接続」も「入」にする。「電力の消費が大きくなります」と警告メッセージが出るのを「確認」してMENUボタンを押して「飛行機モード」を「入」にする。

この状態で電波は出ない。もちろん、スマートフォンともつながらない。ので、電気も食わない(はず)。

つなぎたいときは「飛行機モード」を「切」にすればいいだけ。

接続を切るには「飛行機モード」を「入」にすればいいだけ。

手数が減らせてちょっぴり快適になる。という次第。

まとめ

3回にわけてうだうだ書き連ねてから、まだ作例を1点も載せてないということに気づいたりして、ちょっと反省している。

それはさておき、ワタシ的にはα7R IIIはとてもいじりがいがあって楽しいカメラだと思う。と言えば聞こえはいいが、ようはいたらないところが多くて、使う人があれこれ工夫しないとうまく動かせない、ということでもある。

が、いじれないカメラはそもそも使いものにならなかったりするのだから、これはこれでよい。

とりあえずだけれど、ワタシ的にそこそこ使い勝手のいい状態に追い込めたと思っている。あとは使って検証しつつ修正したり、ほかの設定と比べたりしながら詰めていくことになる。

なので、これで終わりというのではない。ファームアップで機能が追加されたりなんかしたら、さらにおもしろいことになるわけだし。

またなにか楽しいセッティングを見つけたら追記したりするつもり。てか、その前に「撮れよ、おい」ってのもあるなぁ。さらに凶悪なヤツもとどいてたりするし。

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