フルサイズが欲しい症候群が発症した模様 その1

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ども、北村(@kitamura_sa)です。

ええと、結論から言うと、イッちゃったわけですが、まずはことの起こりから知っていただきたいと思いまして、これを書いております。

 

さて、今さらのようにフルサイズが欲しいと感じはじめた理由のいちばんは、自分がおっさんだからだろうと思ってます。

なにしろ、カメラ趣味に手を染めたのは1970年代のこと。一眼レフが、まだ手動巻き上げだった時代です。AE(自動露出)さえ、まだ普及しきってはいませんでした。そういう時代に生まれ、育ったおっさんなんでありますね。

レンズといえば単焦点。だから自然と目に合う画角というものができました。画角というのはそのレンズをカメラにつけたときに画面に写る範囲をあらわしたもので、広いのが広角、狭いのは望遠といいます。

ズームレンズは、この画角をある範囲で自由に変えられる仕掛けを持ったレンズのことで、対する単焦点は画角は変えられない代わりに、写りがよかったり小さくて軽いといった特徴を持っているのが違いです。

画角が変えられないので、画面に写る範囲を変えたいとか、アップで撮りたいとか思ったら、カメラの位置を変えてやらなくてはいけません。撮りたいもの(=被写体)に寄ったり離れたりして、ちょうどいい感じで写るように自分が動いて撮ることになります。こういうのを「足でかせぐ」なんていいます。

で、お気に入りのレンズの画角は、使っているうちに覚えてしまう。いちいちファインダーをのぞかなくても、こっからここまで入るね、というのが感じでわかるようになるんです。

だから、カメラ片手にぶらぶらしていて、
「あ、いいな」と思って構えたときに、ちょうどいい範囲がすんなりと画面におさまってくれる。そういう感覚が、知らず知らずのうちに身についてしまうものなんですね。

そんなふうになると、今の便利な時代にズームレンズで使っていても、お気に入りの画角で撮っているケースがわりと多かったりします。これが数字でいうと、35mmや50mm、100mmのあたり。あと、広角系の24mmとか18mmとかも好物だったりします。

もちろん、そういう好みの画角をズームレンズでカバーすることはできます。というか、今どきはそうするのが当たり前で、むしろ単焦点レンズにこだわるほうが少数派でしょう。ワタシ自身、APS-Cサイズのカメラではズームレンズをメインにしてますし、マイクロフォーサーズも広角系はズームだけになってます。

でも、気持ちとしては、ズームより単焦点なんです。だって、単焦点レンズで育ったおっさんだから、そっちのほうが気持ちがいい。というのもあって、できることなら単焦点レンズを使いたい。

ところが、です。
APS-Cサイズだと、単焦点ライフは難しいんです。

なぜかというと、APS-Cサイズにはちょうどいい単焦点レンズがあまりない。ワタシ的には、つっかえねぇヤツなわけです。困りましたね。

APS-Cサイズはフィルムのカメラよりも画面サイズが小さいぶん(画面の中央部だけを切り取って使う感じ)、画角も狭くなります。これをフィルムのカメラの感覚に合わせるのに使われるのが、いわゆる「35mm判換算」というヤツで、画角が狭くなる度合いを焦点距離にある数字を掛けてあらわすことになってます。その数字が、1.5倍(キヤノンだけ1.6倍)なんですね。

たとえば、APS-Cサイズのカメラに焦点距離50mmのレンズを付けたのと、フィルムのカメラ(ここでは35mm判という規格のカメラを指します。これがいわゆるフルサイズです)に焦点距離75mmのレンズを付けたのが同じ画角になる。キヤノン以外のカメラであれば「50×1.5=75」、キヤノンのカメラなら「50×1.6=80」というふうに計算します。

では、APS-Cサイズのカメラで広角系となる単焦点レンズにどんなのがあるかというと、24mm(36mmないし38mm)と20mm(30mmないし32mm)、数の少ない18mm(27mmないし29mm)、プレミアムなお値段の14mm(21mmないし22mm)ぐらい。お話にならないわけですよ。

それともうひとつ。

好きな画角の単焦点レンズがあればいい、というわけでもない。ということ。

フルサイズの50mmの画角だと、このへんからこのへんまで、みたいなのは感覚としてありますが、じゃあ、その画角にするには何mmのレンズを付ければいいか。というのがAPS-Cサイズだとパッと出てこないんですよ。

おっさんですから。

考えて、計算すれば出てくるんですけど、数字をパッと見て瞬間的にイメージできないんです。そのうえ、焦点距離の数字自体になじみがなくて落ち着かない。それもだめなところになってます。普通の人には脈絡のない数字でしょうけど、おっさんにとっては「24」とか「85」とかは由緒正しい数字、キリのいい数字でして、16mmは魚眼レンズの焦点距離だし、56mmなんかも半端で気持ちが悪い。58mmならまだよかったのに、56mmじゃ受け付けない。身勝手ですみません。ほんと、そんな感じです。

その点、マイクロフォーサーズは計算がらくちんです。「35mm判換算」の数字が「2」なんで、25mmが50mm、50mmが100mmとかいうふうに、おっさん脳でんもぱぱっと計算できてしまう。12mmとか14mmとか17mmみたいに、数字自体に違和感はあっても、頭の中でなんとか整理できる範囲のややこしさでおさまってくれてますし、好みの画角のレンズもわりとあります。

ただ、画面の比率が4:3なのはもうひとつ。フィルム時代に中判や大判もやっているので比較的こだわりは薄いほうだと思うんですけど(6×4.5cm判や6×7cm判はわりと4:3に近い比率です)、それでも好みとしては35mm判の3:2比率のほう。

マイクロフォーサーズを3:2比率に変えて撮る方法も一時期はやっていたけれど、今はどちらかというと、オリジナルの画面サイズで撮る感じでやってます。4:3比率に落ち着かなさを感じつつですけど。

そういうのもあって、またフルサイズが欲しいなぁ、などと思いはじめた次第であります。

 

ということの顛末を数回にわけて書いていこうと思っておりますんで、お暇な方はお付き合いいただければと存じます。

ちなみに、ブツはこやつです。

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